自由貿易試験区青島エリアはこのほど、医食同源商品の輸入通関利便化改革において、2025年第1回の集中申告共同審査を完了した。これは同エリアが革新的に実施した輸入食薬物質の「ホワイトリスト」制度が正式に常態化・効率的運転段階に入っていることを示している。

試行企業、品種範囲拡大、自由貿易改革のボーナスを共有する。今回の共同審査では、計9社が試行資格を取得し、1社の旧試行企業が試行品種及び川下関連企業を新たに追加し、さらに40社余りの企業が積極的に申請準備を推進している。これまで、同エリアの試行企業数は11社に達し、輸入医食同源商品には決明子、甘草、ニクズク、ウコンなど8種の試行品種が含まれており、輸入国はパキスタン・ブラジル・カザフスタン・ナイジェリアなど18カ国・地域に及ぶ。今回の試行企業と品種の拡大は、自由貿易試験区青島エリアの医食同源商品輸入分野における強大な魅力を際立たせただけでなく、エリアの医食同源通関利便化改革政策が企業に対する強力な支持と推進を示した。

改革のボーナスを的確に出し、企業の通関効率を倍増させる。7月8日、今年第一陣の試行企業は100トンの決明子の通関申請を提出した。エリアの関係部門は効率的且つ便利なサービス理念を堅持し、直ちに企業の通関申請資料に対して審査を行い、同日に企業に「医食同源商品輸入用途証明書」を発行し、企業が通関手続きを完了するようサポートした。これは、政策に対する同エリアの積極的な実行と仕事効率を示す一方、企業にも実際の利便性をもたらした。「エリアの審査・認可プロセスの最適化により、現在は用途証明の発行がより迅速且つ便利になり、私たちの申請時間をかなり節約し、経営コストを大幅に削減し、企業の市場競争力も強化しました」と同試行企業の責任者は自由貿易試験区青島エリアの効率的且つ便利な改革政策について高く評価した。政策実施後、同企業は毎年60万元余りの調達コストを節約できる見込みで、将来の輸入規模拡大に有利な条件を作り出した。

制度革新を持続的に深化させ、全チェーン監督管理サービスシステムを構築する。自由貿易試験区青島エリアは常に「安全の最低ラインを厳守し、改革のボーナスを出す」原則を堅持し、「承諾制+全チェーントレーサビリティ」協同監督管理モデルを革新的に構築し、事前承諾・事中検証・事後トレーサビリティのフルサイクル監督管理閉ループの構築を通じて、試行企業の主体責任の実行を強化し、税関・市場監督管理など多部門の協同協力を同時に推進し、医食同源輸入商品に対して輸入・流通・生産などの段階における全プロセスリスク透過式管理制御を実施し、信用制約と監督管理の協力による二重保障を備えたリスク防止・制御システムを形成し、改革の利便性と安全性を確保する。

ペーパーレス改革を全面的に実施し、電子証明書で通関を加速。同エリアは中国のペーパーレス電子化審査認可改革の方向性に積極的に応え、青島税関と協力して、紙版「医食同源商品輸入用途証明書」を廃止し、電子版証明書の相互承認を全面的に実施し、多部門の共同審査と紙証明書の移送が必要だった証明書をオンラインでの一括発行に簡素化し、企業が紙証明書を受け取るために窓口まで受け取る必要がなくなった。これは中国のグリーン審査認可と高効率サービスの政策方向性に精確に合致しているだけでなく、全国医食同源商品通関ペーパーレス改革に標準化モデルを提供している。

今後、自由貿易試験区青島エリアは医食同源の「ホワイトリスト」制度を引き続き最適化し、関連政策とサービスシステムを絶えず改善し、「医食同源商品トレーサビリティ」などのデジタル化・スマート化手段の導入を模索することで監督管理の効率・能力を高め、医食同源分野における開放・革新ベンチマークの構築をさらに推進し、エリアの質の高い発展と越境貿易利便化の推進により多くの「自由貿易エリア経験」を貢献する。